本から得た感情や発見を、素直に書くことがポイント
感想文の続き。「でも『走れメロス』では、……と言うと、『小説は小説なんだ。もしかしたら『走れメロス』は、友情のすばらしさとか、人を信じる尊さとかの話ではないのかもしれないね。友情はこうあるべきだ、人を信じれば報われるんだという願望が小説という形になったのかもしれないね。きちんとした答えになっているかどうか自信ははいけどね……』。それが父の答えでした。
父の言うことが正しいのか、わたしには分かりません。人を信じるとはどういうことなのか、自分でも一生懸命考えてみました。しかし、答は見つかりませんでした。でも、『小説は小説なんだ』の、父の自治場がずっと耳に残って、今も離れません」。
これはだいたい小学校高学年から中学生レベルの参考例ですね。一般的に学校で感想文の課題に選ばれる作品は、『走れメロス』や『あすなろ物語』のようにひとを信じるすばらしさ、努力することの尊さを教えるための文学が多いのですが、文学の意味や理解はひととおりではありません。
このコピペフリー感想文のように素直に“疑問”をもつとらえかたがあって当然なのです。さまざまな視点、感じ方から書かれた感想文例をおおいに参考にして、コピペアレンジしてみましょう。